Odysseus
望郷のオデュッセウス
わたしはいつも望郷の念に駆られていた。
しかし肝心のその故郷が、いったいどこにあるのか全くわからなかった。
この山を越えた先?海の向こう?それともあの虹の裏側?
わたしはふとした時に感じるこの焦燥感にも似た望郷の念に、
いつも苛まれていた。